~原点~
堀木エリ子さんは高校卒業後、銀行へ就職。
大学の代わりに社会勉強をする場として最初から4年と決めていた。
銀行を退職し、偶然知り合った方の息子さんの経営される京都の手すき和紙の会社へ
転職するも2年間で会社が倒産。
倒産した会社の社長から京都呉服問屋社長を紹介される。
初めて会ったその日に「遊んできなはれ」と社長に手渡された50万円を使い
東京で和紙についてリサーチし、和紙を使っていただき著名な先生方による
展覧会を企画。展覧会は大成功するも、3,000万円の負債を背負うことに。
“困った時は原点に戻る”
~手すき和紙は太陽光線や四季とともに情緒や情感を映し出すもの
移ろうもの→生活に役立つものを作ろう。
~モノづくりとは?埴輪や土偶は自然への畏敬の念、命への祈りであった。
土器という生活の役立つものになって使われるようになった。
それらを作るための学校なんて昔はなかったはず・・・→できるはず。
“腹の底からのパッション”“ご縁”がないと広がりも深まりもしない。
全てひとつひとつのご縁から始まった。
~気づきと変化~
今年で50歳、仕事25周年の堀木エリ子さん。
妙子さんが初めてエリ子さんにお会いした頃のイメージは「黒」だったそう。
当日のお召し物は柔らかなベージュのパンツスーツ。
とてもお似合い、カッコイイ!
“昔は黒はかっこいいと思っていた。段々「黒」が強すぎるように思えて。
徐々にナチュラル・ベーシック・シンプルになった。黒に守られていたのかも。”
“本当の成人式は40歳。生きがいを探して走り続ける20、30代。
40代からどう社会と向き合っていくかが大人としてのモノの見方。
「自分を変えていく力」”
“仕事と結婚、子育て。と分けて考えない。どちらも人生”
バカラとのコラボ、ヨーヨーマさんとのコラボを果たされた堀木さん。
その中での気づきをお話してくださいました。
“固定概念にしばられない考え方。それは新しい挑戦”
“ヨーヨーマさんが言われた一言「人は五感でできている」-ご縁とパッションが大切”
“悪いことが起こった時にはなぜこのタイミングでこれが起こったかを考える。
年齢を重ねていく毎に自分の責任も変わっていく。社会に対してどう対処した
らよいかという気づき”
京都呉服問屋社長の言葉「郵便ポストが赤いのも電信柱が高いのもワシのせいや」
“居心地が悪いと感じたら、何故かを考えて変えてみる。”
40歳の時、病気をされて気づかれたこと
“人は死にむかって生きているのではなく、生きるために生きている”
やらなきゃいけないことに気づいて生きなきゃと思った。
遺言書を真剣にまとめた。3年後には全て叶った。
2,3年に1度書き換えているが、そうすると生き方がブレナイ。
夢は具体的にすればするほど実現する。
“人間はいつか死ぬ。死に様は選べないが、
生き様だけは選ばないと成り行きにしかならない”
入院中にパジャマは着なかった。意識の持ち方が大切。
“できる前提で進んでください。
できないことなんてない”
最後の映像を見ながら、涙がすっと頬を流れた。
自然すぎて気づかないくらい。
光輝く人の生き方に触れ、想いに触れ、心が震えた瞬間だった。
堀木さんの生き方、言葉の中から会場にいるひとりひとりが「今」必要なものを
キャッチしているのが、ペンを走らせる音、涙を抑える姿、瞳の輝きから伝わってくる。
ただ講演者の話を聞くのではなく、生き方の中に気づきを感じる講座。
自分の中にあるパッションに気づき、
今まで・今・これからの“ご縁”に感謝するかけがえのない時間。
このセミナーに出逢えたこと、このセミナーを通じての出逢い“ご縁”
に改めて心から感謝する時間だった。
和紙デザイナー 堀木エリ子の10のルール
1.凛と生きる
2.ご縁を大切にする
3.反省はするけど後悔はしない
4.遺言状を書く
5.使命感を背負う
6.6時間の睡眠
7.利他の精神を磨く
8.夢を語り続ける
9.「できない」という選択肢を捨てる
10.腹の底からのパッションをわき上がらせる
-これが私の生きる道 堀木エリ子。
そう、―――代役のきかない、わたしを生きる。
生きよう***そう思える時間でした。
サクセスウーマン講座vol.18 ~レポート3へ続く。